子ども映画撮影会のページ
出演はもちろん、撮影、照明、助監督(カチンコ)、スクリプター(記録)・・・・・・などプロのスタッフによる指導のもとで、すべて子どもたちの手で短い映画を撮ってしまおうというイベントです。
名作文学などのワンシーンをシナリオにし、半日かけて短編作品を創り、後日上映会を行います。
2010年から神奈川県鎌倉市で開催しています。
写真 長谷川実、石川清
映画は一部の選ばれた人だけのためにあるのではありません。脇役だってかげで支えるスタッフだっていなかったら成り立たないのです。スクリーンの中で主役をはる美男美女。そのすぐ横には老人がいたり、主婦がいたり、そして子どもがいます。ときには自分に自信のない人や容姿にコンプレックスを持っている人が必要とされることもあります。スタッフも多種多様です。一流大学出身のエリートもいれば、こわもてのキャメラマンや照明技師、丁寧に音を拾う温厚な録音技師、衣装やスクリプターなど特殊な技能を持った女性たち。また汚れたシャツを着て走り回る若い助手たち。普通の生活をしていれば接点を持たないようなあらゆる種類の人たちが一同に集まり同じ目標を目指します。同じものを食べて飲んで、華やかな仕事から地味な仕事まですべてが必要とされているのです。いろいろな人の働く姿を間近で見ることができ、またいろいろな人が自分のことを見てくれます。
スクリーンの中に「私」を見つけたことはおそらく誰にでも経験あるでしょう。世の中で起こることすべて、いる人のすべてが映画の中には存在するのです。映画は人生や世界の縮図なのです。
スポーツと違うところは勝ち負けがないことです。そこにはどんな人間がいてもいいのです。一年生から六年生まで、目立ちたがりやの子も恥ずかしがりやの子も現場のどこかに必ず自分の居場所と役割があるはずです。
そんな映画撮影の素晴らしさを伝えたいのです。いままで私を育ててくれた映画に対して、二十年近く同じ夢を追いかけてきた仲間たちに対して、そして私と私の家族を受け入れてくれた地域とそこに住む子どもたちに対して、感謝の気持ちを表したかったのです。
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