シブ柿はどんな味がするのか?
舞台は2008年の秋になっているが、そのころに書き始めたのでそうした。
子どもの心は10歳までに愛情を受けることができればなんとかなる。しかし10歳を超えるまでケアされなかったら取り返しがつかないことになる。といわれている。そんな10歳をテーマに、以前から書きたいと思っていたアイデアを膨らませることにした。
おもう存分時間をかけてひとつの作品を作りたかった。プロットを書くまでに100冊の児童書と100冊の児童文学を読むことにして、最初の一年間は取材と勉強のみに時間を費やした。
短編ひとつにしても長編と同じように、たくさん取材をし、エネルギーを使った。
2012年に完成したのだが達成感よりも喪失感の方が大きい。コンクールにはどこにも出さず、3年間寝かせた後2015年に自主出版した。