小説『会社をやめて、ハワイでサーフィン三昧』のもとになった作品。
当初はシナリオで書いていたが、とある有名プロデューサーの方からこんなことを言われた。
「いまの日本映画界でオリジナルのシナリオはほとんど実現しない。書くのなら原作ものを書いた方がいい」
映画を製作するには莫大なお金がかかる。もっともだと思った。
だったら原作を書いてやろうじゃないか。とそれ以来基本的にはオリジナルは小説、シナリオは原作ものわけて書くようになった。
脚本も小説も似たようなものじゃないか、とたかをくくっていた。確かに基本的なところはものづくりはどんなことでも同じだとはおもうが、それでも小説をなめていたと思い知ることになる。視点一致の法則とか知らないことが多かったし、のた打ち回った挙句完成まで7年ぐらいかかってしまった。
映画界と出版界はずいぶん違うと思った。(といいながら実は出版界のことは知らないが)
映画の世界だと前述の方のように、著名なプロデューサーや監督でも知り合いになれば気軽にシナリオを読んでくれた。そういう作品が映画化されたり、別の仕事をもらったりということが身近なところでもよくあった。
出版で驚いたのは、持ち込みをほとんど受け付けてくれないことだ。コンクールをしているのでそっちに応募してくれ、と言われてしまう。二重投稿が禁止しているのもいかがなものかと思う。結果が出るまでの半年ほど動くことができないし、そのあいだに鮮度が落ちてしまう作品だってあるだろう。
タイトルは「仕事をやめて~」になっているけれど、退職しても人間としての仕事をやめるわけではないので「会社をやめて~」に変更した。
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